オンブズマンの意味とは?福祉・介護で使われる?語源や英語は?オンブズマンの意味って?オンブズマンの語源はスウェーデン語?英語ではなんていうの?日本でも市民オンブズマンはあるの?オンブズマンは福祉・介護分野でも活動している?オンブズマン制度について簡単にわかりやすく説明します!
オンブズマンの意味とは?語源や英語は?

オンブズマン制度を聞いたことがありますか?
日本の地方自治体で採用しているところもありますね。
今日は、オンブズマンについて解説していきましょう\(^o^)/
スウェーデン語で「ombudsman」。
国民に代わって行政活動を監視したり、行政への苦情を受け付けて原因の解明や不正の監視・告発を行ったりする人のこと。
オンブズマンとは、スウェーデン語の「ombudsman」が語源で、元々は「代理人」という意味です。
1809年にスウェーデンにおいて、行政に関する公的な苦情処理制度として行われたのがオンブズマン制度の始まりになります。
オンブズマンは、国民の代理人として行政機関を外部から監視し、また国民からの行政活動の苦情を公平に調査・処理する機関や人のことで、このような制度がオンブズマン制度です。
最近は、「マン(man)」が女性差別にあたるとして、「パーソン(person)」に置き換えたオンブズパーソン(ombudsperson)が使われています。
日本語では、オンブズマンは苦情調査官・行政監察委員・国政監察官などと訳されています。
ちなみに、オンブズマンはスウェーデン語ですが、英語でも「ombudsman」です。
オンブズマン制度を簡単にわかりやすくいうと、行政の不正の見張り係&国民の苦情受付係ですね。
日本にもオンブズマン制度はあるの?

オンブズマン制度は有効かつ迅速な苦情処理ができるとして、スウェーデンをはじめ、ニュージーランド・イギリス・フランス・アメリカなどの世界各地で採用されています。
しかし、オンブズマンとして活動できる人の基準や、権限の規定は世界共通ではありません。
日本でも、1990年に神奈川県川崎市が「市民オンブズマン」の設置を条例で決めたことを筆頭に、オンブズマン制度は地方自治体レベルで導入されています。
また、公的な制度として自治体が任命するオンブズマン以外にも、市民組織(ボランティア)のオンブズマンがあり、これは「市民オンブズマン」と呼ばれます。
市民オンブズマンは、全国各地で活動していますので一部を紹介しましょう\(^o^)/
- 市民オンブズマン群馬
- 市民オンブズマン兵庫
- 介護保険市民オンブズマン機構大阪
- 市民オンブズマン福岡
- 患者の権利オンブズマン東京
- 名古屋市民オンブズマン
また、全国の市民オンブズマンをネットワークで結ぶ「市民オンブズマン全国連盟」も存在しています。
福祉・介護分野のオンブズマンとは?

元々のオンブズマン制度は、行政活動を監視し、国民からの苦情を受け付ける人のことですが、住民に代わって福祉・介護サービスの調査や苦情処理を行う機関もオンブズマンと呼ばれます。
福祉・介護サービスの利用者はサービス内容に不満があっても、「面倒を見てもらっているから文句は言えない」「クレームを言ったら嫌われる」と考えて、直接事業者に伝えることは少ないのです。
そんなときにオンブズマンが利用者の声を聞きだして、事業者がより質の高いサービスを行えるようにすることが目的になります。
簡単に言えば、サービスの質を中立的な立場でチェックする人が福祉オンブズマン・介護オンブズマンです。
オンブズマンについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
行政に関して困りごとがあれば、オンブズマンに相談してみても良いかもしれませんね!

