やにわにの意味とは?語源(由来)は弓矢?やおらと間違えやすい?使い方(例文)も!やにわにの意味はいきなり!?やにわにの語源(由来)は弓矢と関係がある?やにわにの類語はあるの?やにわにの使い方も例文で紹介!やおらの意味はゆっくり!?やにわにとやおらは間違えやすいので注意!
やにわにの意味とは?

「やにわに」を初めて聞く方もいるかもしれませんが、方言ではなく標準語。
実は、「やにわに」は、弓矢に関係がある言葉です。
今日は、やにわにについて解説していきましょう\(^o^)/
漢字は「矢庭に」もしくは「矢場に」。
①その場ですぐ、一気に次の行動に取りかかるさま。直ちに。たちどころに。
②急に行動を起こすさま。いきなり。突然。出し抜けに。
やにわにとは、たちどころに、いきなりという意味です。
急に何かをすることを「やにわに○○する」と使います。
例えば、「やにわに走り出した」と言えば、「突然走り出した」ことになります。
やにわにの語源(由来)は弓矢?

やにわには、矢が飛び道具として使われていた戦国時代に生まれた言葉です。
やにわには漢字で「矢庭に」もしくは「矢場に」と書きます。
「矢庭(やにわ)」とは、矢を射る場所や、矢が飛んでくる射程距離のことです。
戦場で矢が飛び交う「矢庭(わにわ)」の範囲にいれば、突然矢が飛んでくるわけですね。
そして、「矢庭(やにわ)」に助詞の「に」がついて、「矢を射る場所から立ち去らずに」ということで、「その場ですぐに」「突然」という意味で使われるようになりました。
ちなみに、「矢庭に(やにわに)」の表現は、今昔物語集にも出てきます。
「或いは矢庭に射臥せ、或いは家に籠めながら焼き殺し」
やにわにの類語は?
ここでは、やにわにの類語を紹介しましょう\(^o^)/
にわかに、急に、出し抜けに、突然、
不意に、突如、いきなり、一気に、
直ちに、たちどころに、瞬く間に、
ただちに、その場で、即座に、すぐに、など
やにわにの使い方(例文)を紹介!

やにわにとは、たちどころに、いきなりという意味でしたね。
急に何かをすることを「やにわに○○する」と使います。
それでは、やにわにの使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「彼女は僕を見たとたん、やにわに逃げ出した。」
「ドアを開けると、犬がやにわに駆け出して行った。」
「何かを思い出したのか、彼はやにわに部屋を出て行った。」
「その男はやにわに私の腕をつかんだ。」
「事の顛末を話すと、彼はやにわに大笑いした。」
「火事だと聞くと、何も持たずにやにわに家から飛び出した。」
「大声を上げそうになったが、やにわに手で口をふさいだ。」
「容疑者を逮捕しようとしたが、やにわに逃走した。」
やにわにとやおらは間違えやすい!?

やにわにとやおらは響きが似ているので、間違えて使う方が多いようです。
①落ち着いてゆっくりと動作を始める様子。おもむろに。
②静かに。そっと。
文化庁が平成29年度に行った「国語に関する世論調査」では、やおらを「急に・いきなり」という誤用の意味で使う人が30%いることが判明しました。
「やにわに」と「やおら」は意味が真逆なので、気をつけて使いたいですね。
やにわにについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
今ではあまり使わない言葉ですが、覚えておきましょう。

