兎に角の意味とは?読み方と語源(由来)は?兎角(とかく)との違いも!兎に角の読み方は「とにかく」!?兎に角の意味とは?兎に角の語源(由来)は兎角亀毛?兎角(とかく)と兎に角との違いは?兎に角の英語表現はあるの?兎に角の使い方も例文で紹介!とにかく、兎に角について簡単に説明します!
兎に角の読み方と意味とは?

「兎に角」の読み方がわかりますか?
初めて見ると、「うさぎにつの」と読んでしまうかもしれませんね。
でも、「兎に角」は日常生活でよく使う、あの言葉なのです!
とにかく今日は、兎に角について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「とにかく」。
①それはさておいて
②それは別にして
③なにしろ
まず、兎に角の読み方は「とにかく」です。
「うさぎにつの」ではありません。
一度「とにかく」だと知ってしまえば、今後間違えることはなさそうですね。
兎に角の意味を簡単にいうと、「それはさておいて」です。
色々な事情はひとまず保留にして、当面は他の問題に言及する場合に使われます。
例えば、「問題が山積みだけど、兎に角やってみよう!」といえば、問題はいったん置いておき、まずは行動してみようという意味です。
「それは兎に角」の形では、「それは別にしておいて」の意味になります。
「結果は兎に角、努力は大事だよ。」は、「結果の良し悪しに関わらず、努力が大事」ということです。
また、兎に角は「なにしろ」と同じく強調する意味合いもあります。
「彼は兎に角真面目な人だから、安心だよ!」などと使えば、ただの真面目ではなく、すごく真面目なニュアンスですね。
兎に角の語源(由来)は兎角亀毛?

とにかくの「と」は「そのように」、「かく」は「このように」の意味。
平安時代~江戸時代には、兎に角は「あれやこれや」の意味で「とにかくに」の形で用いられていました。
転じて、「いずれにせよ」の意味で使われるようになったのです。
でもなぜ、とにかくは漢字で「兎に角」と書くのでしょうか?
兎に角の語源は、仏教用語の「兎角亀毛」だと言われています。
読み方は「とかくきもう」。
この世界に存在するはずのないもの。
この世のうさぎの頭には角は生えていませんし、亀の甲羅に毛も生えていませんね。
兎角亀毛は、このように現実にはあり得ないもののたとえです。
兎に角と兎角亀毛には、意味の関連はありません。
「兎に角」は、兎角起毛の漢字を真似た当て字だと言われています。
きっと、とにかく漢字を当ててみたところ「兎に角」になったのですね。
兎角(とかく)の意味は?兎に角との違いは?

兎に角(とにかく)ではなく、兎角(とかく)という言葉もあります。
読み方は「とかく」。
①さまざまな物事を漠然と指す。
あれやこれや、何やかや、いろいろと。
②ある状態になりやすいさま。
ともすれば、ややもすると。
③あまり好ましくないことがあれこれとあるさま。
④種々の事情は別として。
何はさておき、何にせよ、いずれにしても。
兎角(とかく)も、兎に角と同じ語源です。
「と」は「そのように」、「かく」は「このように」という意味の副詞です。
④の意味のみ、「兎に角」に言い換えることができます。
しかし説明だけではわかりにくいので、例文で見ていきましょう\(^o^)/
①「いろいろと」の意味
「兎角するうちに、学園祭当日を迎えたのだった。」
②「ともすれば」の意味
「年を取ると、兎角物覚えが悪くなる。」
③「あれこれよくないさま」の意味
「彼は兎角の噂がつきまとう。」
④「何にせよ」の意味
「兎角生きづらい世の中だ。」
兎に角と兎角の意味は、以下のようになります。
兎に角(とにかく):それはさておいて、それは別にして、なにしろ
兎角(とかく):いろいろと、ともすれば、あれこれよくないさま、何にせよ
兎に角と兎角は同じ意味での使い方もありますが、他の意味が少しずつ違うので気をつけて使いましょう。
現実には存在しないものを表す「兎角亀毛(とかくきもう)」を略して「兎角(とかく)」ということもあります。
兎に角の英語は?

「兎に角」にあたる英語表現を紹介していきます\(^o^)/
- anyhow
- anyway
- anyways
- at any rate
- besides
- generally speaking
- in any case
- in any event
- leastways
- somehow
良く使われるのは、「anyway」や「just」です。
覚えておくと、英会話で便利かもしれません。
<例文>
「We should go there anyway.」
「We should just go there.」
→とにかくそこに行ってみようよ。
「Let’s just give it a try anyway!」
「Let’s just try!」
→とにかくやってみようよ!
兎に角の使い方(例文)を紹介!

「兎に角」は、話をまとめたり、話題を切り替えたりするときの前置きに便利な言葉です。
「ケンカ中だけど、兎に角今日の分の仕事を終わらせよう!」
「その話は兎に角、あの映画面白いよね!」
と言われたら、もう前の話題には戻れませんね…
それでは、兎に角の使い方を例文で紹介していきましょう\(^o^)/
①それはさておいて
「兎に角、話すだけ話してみようか。」
「絵が上手になりたいなら、兎に角描きなさい。」
「寝坊して遅刻確定だけど、兎に角待ち合わせ場所に向かわないといけない。」
「今朝からトラブルで大変なんです。兎に角現場を見てください!」
②それは別にして
「私は兎に角、あなたまで一緒に来る必要はない。」
「つまらない冗談は兎に角、早く業務に取り掛かってくれ。」
「彼女は兎に角、Aさんのやる気のなさはダメだ。」
③なにしろ
「彼は兎に角一途だから、絶対に浮気なんかしないよ。」
「兎に角相手チームが弱かったので、勝つことができた。」
「この頃は兎に角忙しいので、家に帰る暇がない。」
兎に角について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
考えるよりも、兎に角行動ですね!

