塞翁が馬の意味とは?由来/類義語/英語は?使い方(例文)も紹介!塞翁が馬の意味と読み方は?塞翁が馬は故事成語・ことわざ?塞翁が馬の由来のエピソードは?塞翁が馬の類義語は?塞翁が馬は英語でどう表現する?塞翁が馬の使い方も例文で紹介!塞翁が馬というので一喜一憂しないようにしましょう!
もくじ
塞翁が馬の意味と読み方は?故事成語・ことわざなの?

故事成語・ことわざに「塞翁が馬」がありますが、どのような意味なのでしょうか?
今日は、塞翁が馬について解説していきましょう!
読み方は「さいおうがうま」。
人生の幸・不幸は予測できないということ。
また、そのために簡単に喜んだり悲しんだりするべきではないこと。
塞翁が馬(さいおうがうま)とは、人間の幸・不幸は予期できないことをたとえた言葉です。
また、幸が不幸に、不幸が幸にもなるのだから、軽率に一喜一憂すべきではないという意味合いも含んでいます。
塞翁が馬は、
塞翁という人の馬が逃げてしまったが、後に名馬を連れて帰ってきた。
また、塞翁の息子が落馬して足を負ったが、そのおかげで兵役を逃れて命が助かった。
という昔の中国のエピソードが由来の故事成語・ことわざです。
馬が逃げることと落馬して足を骨折することは一見すると不幸ですが、結果的に名馬を手に入れる・兵役を免れるという幸に転じていますね。
このお話のように、人生の運・不運は予測できないことを「塞翁が馬」と言います。
塞翁が馬の由来のエピソードを紹介!

塞翁が馬の由来のエピソードをもう少し詳しく見ていきましょう\(^o^)/
塞翁が馬は、昔の中国の書物「淮南子 人間訓」が由来です。
昔、中国の砦のそばに占いの得意な老人(塞翁)が住んでいました。
ある日、塞翁の飼っている馬が逃げてしまったので、近所の人々がなぐさめに行くと、塞翁は「これは幸いになるぞ」と言いました。
数か月後、逃げた馬は立派な馬と一緒に帰ってきたのです。
人々は馬が帰ってきたお祝いに行きましたが、塞翁は「これは不幸になるぞ」と心配そうにしています。
実際に、塞翁の息子がその馬に乗っていたら、落馬して足の骨を折る大怪我をしてしまいました。
人々が今度は息子のお見舞いに行くと、塞翁はまた「これは幸福が来るぞ」と言うのです。
一年後、戦乱が起こって若者たちはほとんど戦死しましたが、息子は足の骨折のために兵役を免れて命拾いしました。
塞翁の馬を巡って、「不幸→幸→不幸→幸」のお話になっているのですね。
このエピソードから、人生の吉凶は簡単にはわからないことを「塞翁が馬」と言うようになりました。
塞翁が馬の類義語は?

塞翁が馬の類義語は、「人の運命は予測できない」や「悪いことが良いことに繋がること」という意味の言葉になりますね。
ここでは、塞翁が馬の類語を紹介していきます\(^o^)/
禍福は糾える縄の如し
「かふくはあざなえるなわのごとし」と読む。
幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。
禍福は糾える縄の如しとは、この世の幸・不幸は縄をより合わせたように裏表をなすものという意味です。
「吉凶は糾える縄の如し」とも言います。
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
「しずむせあればうかぶせあり」と読む。
長い人生の中では、悪いときもあれば良いときもあるということ。
沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありとは、人生には浮き沈みがあるという意味です。
悪いことばかりが続くわけではないというニュアンスもあります。
一寸先は闇
「いっすんさきはやみ」と読む。
ほんの少し先のことでも、全く予測できないこと。
目の前が真っ暗だと少し先であっても何も見えないことから来ています。
怪我の功名
「けがのこうみょう」と読む。
間違いや何気なくしたことが、偶然良い結果になること。
「怪我」は不測の結果や過失のこと、「功名」は手柄を立てて名を上げることです。
雨降って地固まる
「あめふってじかたまる」と読む。
悪いことが起きたあとは、かえって良いことが起きて安定するということ。
雨が降ったあとには、かえって土地が固く締まって良い状態になることから来ています。
災い転じて福となす
「わざわいてんじてふくとなす」と読む。
災難や失敗を上手に利用して、逆に有利になるようにすること。
災い転じて福となすは、失敗を元に成功を収めることです。
「禍を転じて福と為す」とも書きます。
塞翁が馬の英語は?

塞翁が馬は、英語でどう表現すれば良いのでしょうか?
「Inscrutable are the ways of Heaven.(天のやり方は不可解だ)」
「the irony of fate(運命の皮肉・運命のいたずら)」
「fortune is unpredictable and changeable(幸運は予測不可能で変わりやすい)」
「blessing in disguise(神からの恩恵は変装している・災い転じて福となす)」
「Joy and sorrow are today and tomorrow.(今日の喜び明日は悲しみ)」
「A joyful evening may follow a sorrowful morning.(悲しみの朝の後には喜びの夕べが訪れる)」
「Every cloud has a silver lining.(どの雲にも光の部分がある)」
「Whatever happens, happens.(なるようになる・なるようにしかならない)」
塞翁が馬の「人の運命は予測できない」や「悪いことが良いことに繋がること」というニュアンスを英語で表現できるといいですね。
塞翁が馬の使い方(例文)は?

塞翁が馬は、人生何があるかわからないという意味でしたね。
不運は幸運になるかもしれないから落ち込むな、逆に幸運は不運になるかもしれないから油断するなといった使い方がされます。
それでは、塞翁が馬の使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「塞翁が馬というので、ここで気を緩めずに頑張ろう。」
「塞翁が馬というから、気を取り直して頑張るか。」
「人間万事塞翁が馬と言うし、会社を辞めてもなんとかなるはずさ。」
「試験に落ちたからってそう落ち込むな。人間万事塞翁が馬と言うだろ?」
「新車を買ったので嬉しくて乗り回していたら、事故に合った。まさに塞翁が馬だ。」
「第一志望の大学に落ちたが、滑り止めの大学で楽しく過ごせているのは塞翁が馬だろう。」
塞翁が馬について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
一時的なラッキー・アンラッキーに振り回されないようにしたいですね。

