お笑い草の意味とは?お笑い種との違いは?山月記にも登場!?お笑い草の読み方は「おわらいぐさ」!お笑い草の意味は物笑いの種!?お笑い草とお笑い種との違いは何?お笑い草は山月記にも登場!?お笑い草の類語はある?お笑い草の使い方も例文で紹介します!世間のお笑い草にならないようにしよう!
お笑い草の読み方と意味とは?
「世間のお笑い草になる」と言いますが、どのような意味なのでしょうか?
今日は、お笑い草について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「おわらいぐさ」。
思わず笑ってしまうような馬鹿らしい物事。
お笑い草とは、物笑いの種のことです。
元々、笑いの種のことを「笑い草」と言いますが、それに丁寧語の「お」がつくことで、対象を軽視して茶化すニュアンスになります。
「世間のお笑い草になる」とは、失敗したり、不祥事を起こしたりして、世間の笑いものになっている状態です。
お笑い草になっている人は、笑われても仕方がないことをしているのですが…
あまりにもネタにされているとちょっと可哀想に思えてきますね。
お笑い草とお笑い種との違いは?
お笑い草は、本来「お笑い種」と表記されていました。
「種」は「くさ」とも読み、「物事が生じる元になるもの」という意味があります。
しかし、種を「くさ」と読むのは、表外読みのため、「お笑い草」の字が当てられるようになったのです。
よって、お笑い草とお笑い種の違いはなく、同じ意味になります。
お笑い草は山月記にも登場!?
「お笑い草」というフレーズは、山月記(著:中島敦)にも登場しています。
そうだ。お笑い草ついでに、今の懐を即席の詩に述べて見ようか。
参照:https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html
山月記の主人公「李徴」は、プライドが高すぎて虎の姿になってしまいます。
自我が消えて本物の虎になる前に、詩を詠みたいということで上記のセリフを言ったわけです。
詩人として名を残せずに虎になってしまったが、それでも詩を詠む自分を「馬鹿馬鹿しい」と自嘲して「お笑い草」と表現したのですね。
お笑い草の類語は?
ここでは、お笑い草の類語を紹介します\(^o^)/
失笑(しっしょう):こらえきれず吹き出して笑うこと
嘲笑(ちょうしょう):あざけって、笑いものにすること
噴飯(ふんぱん):食べかけの飯を吹き出してしまうほど、おかしいこと
物笑いの種:人の言動を嘲り笑うこと
冷笑(れいしょう):さげすみ、見下した態度で笑うこと
また、非常に優れた出来栄えの作品のことを「傑作」と言いますが…
普通の人ならしない、突飛で笑いたくなる言動のことも「傑作」と言います。
例文:「こんな常識も知らないなんて、本当にあなたは傑作ね。」
相手に向かってこんな風に言うと、気分を害される可能性が大きいです。
お笑い草の使い方を例文で紹介!
お笑い草とは、笑いを誘う原因のことでしたね。
他人に笑われてしまうという、悪い意味での「笑い」を指します。
自分の失態について、「どうぞ笑ってください」と自虐の意味合いで使うのは問題ありませんが…
他人の失敗について「お笑い草」を使うのは、強い非難になってしまうので、注意が必要です。
それでは、お笑い草の使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「有名人が事件を起こし、世間のお笑い草になってしまった。」
「警察なのにオレオレ詐欺に引っかかるなんて、とんだお笑い草だ。」
「彼女が自分のことを好きだと勘違いしていた。お笑い草もいいところだ。」
「彼の言葉を信じてお金を渡し続けてきたなんて、私はお笑い草でしょうね。」
「昔は神童だったのに、今はフリーターなんて、お笑い草だね。」
お笑い草について、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
世間のお笑い草にならないよう、行動には気をつけたいですね。