面舵いっぱいの意味とは?対義語は取り舵?左右はどっちで角度は何度?面舵の読み方と意味とは?対義語は取り舵?面舵/取り舵の発音は?面舵いっぱいの角度は何度?ヨーソローって?面舵/取り舵の語源(由来)は干支?面舵と取り舵は左右どっち側の方向?覚え方は?面舵/取り舵の英語も!
もくじ
面舵いっぱいの読み方と意味とは?

船長さんが舵を取るシーンで、「面舵いっぱい!」と言うことがありますね。
今日は、面舵いっぱいについて解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「おもかじいっぱい」。
船の舵を右に目いっぱい取り、進行方向を右に向けること。
面舵いっぱいとは、船首を右へ向けるときの舵の取り方です。
操船のときに「面舵いっぱい」と命令されたら、「舵を右にいっぱい切りなさい」ということです。
対義語は取り舵いっぱい

面舵いっぱいの対義語は、取り舵いっぱいです。
読み方は「とりかじいっぱい」。
船の舵を左に目いっぱい取り、進行方向を左に向けること。
取り舵いっぱいとは、船首を左へ向けるときの舵の取り方です。
操船のときに「取り舵いっぱい」と命令されたら、「舵を左にいっぱい切りなさい」ということです。
面舵/取り舵の発音は?

実際に操舵するときには、
面舵は「おもぉぉかぁじ」
取り舵は「とぉぉりかぁじ」
と発音します。
太字の部分がアクセントになります。
なぜイントネーションが異なるかといいますと…
甲板上の強風でも、号令を聞き間違えないようにするために、言い方に違いがあるのです。
面舵いっぱいの角度は何度?
面舵/取り舵は、船の舵を取り、進行方向を決めるときの命令に使われる言葉でしたね。
「面舵30度」だと、「船首を右30度、向きを変えろ」という意味になります。
どれだけ舵を切れるかは、その船の性能にもよりますが、「面舵いっぱい」だと角度は右に30度が多いようです。
「面舵」だけだと、右に15度です。
面舵いっぱいヨーソローとは?
船乗りや海賊が「面舵いっぱい!ヨーソロー!」や「取り舵いっぱい!ヨーソロー!」と言っているのを聞いたことがありませんか?
「ようそろ」や「宜候」とも。
船を直進させることを意味する号令。
ヨーソローは、「宜しく候(よろしくそうろう)」の略です。
「面舵いっぱい」は、「舵を目いっぱい右に取れ」の命令でしたね。
進みたい方向になったら、「ヨーソロー」で「今向いている方向で問題ない」ということになります。
面舵/取り舵の語源(由来)は干支?
出典:http://www.pot.co.jp/gotogi/17-4.html
面舵と取り舵の由来は、昔の日本で使われていた方角の言い方が元になっています。
昔は、360度に十二支を当てはめて方角を表現していました。
まずは、わかりやすい取り舵の説明から。
北を上にすると西(左)の方角が「酉」ですね。
取り舵は、昔は「酉舵(とりかじ)」だったのです。
では、面舵は?
北を上にすると東(右)の方角が「卯」ですね。
面舵は、昔は「卯の舵」だったのです。
「卯の舵(うのかじ)」が訛って、「面舵(おもかじ)」と言われるようになりました。
面舵と取り舵は左右どっち側の方向?覚え方は?
面舵いっぱいは右側、取り舵いっぱいは左側に船を進めることでしたね。
進行方向は真逆ですが、どっち側かわからなくなってしまいます/(^o^)\
由来を知っておけば、覚えておけるのではないでしょうか?
取り舵は「酉の方角」だから東(左)!
面舵はその反対(右)です。
面舵/取り舵の英語は?

面舵は、英語でスターボード(starboard)です。
これは、昔の船の右舷側にステアボードと呼ばれる側板が張ってあったことから来ています。
また、取り舵は、英語でポート(port)です。
これは、昔は左舷側を港に横付けすることが多かったからです。
面舵いっぱいについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
日常生活ではあまり聞きませんが、覚えておきましょう!

