長月は旧暦の何月?意味/読み方/由来とは?9月の時候の挨拶と季語も紹介!長月の意味や読み方とは?長月は旧暦の何月?長月は現在の暦でいつからいつまでの時期?なぜ長月なのか由来(語源)を解説!9月上旬・中旬・下旬の時候の挨拶も例文で紹介!季語を使ってオリジナルの時候の挨拶を作ろう!
長月は旧暦の何月?読み方と意味は?
今日は、長月について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「ながつき」。
陰暦(旧暦)の9月のこと。
まず、長月の読み方は「ながつき」です。
長月は、陰暦(旧暦)の9月を指す言葉です。
長月を現在の暦に当てはめると、9月下旬~11月上旬ごろの時期になります。
便宜上、現在の暦の9月を「長月」と呼ぶことがあります。
「陰暦」とは、月の満ち欠けの周期を基にした暦のことで、1ヶ月は約29.5日です。
日本では、明治6年に陽暦が採用される以前に陰暦が使われていたため、陰暦を「旧暦」と呼ぶ場合もあります。
ちなみに現在、日本を始めとした世界の多くの国で使われているのは「太陽暦」で、地球が太陽の周りを回る公転周期を基にした暦です。
日本では、太陽暦を「新暦」と呼ぶこともあります。
長月の由来(語源)は?
長月の語源は、夜がだんだん長くなる月で「夜長月(よながつき)」の略だとする説が有力です。
9月23日ごろの秋分の日を境に、徐々に夜の時間が長くなってきますね。
他にも、
- 台風や秋雨など雨が多く降る時期で「長雨月(ながめつき)」が由来の説
- 稲刈りの時期で「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」「穂長月(ほながつき)」を略して「長」の漢字をあてた説
があります。
9月の時候の挨拶と季語も紹介!
手紙に使える9月の時候の挨拶も紹介していきましょう\(^o^)/
時候の挨拶は季節を表す言葉を用いた文章のことで、相手の健康や安否を気遣う意味があります。
9月上旬~中旬の時候の挨拶
9月上旬~中旬の「時候の挨拶」+「安否の挨拶」の例文です。
夏の厳しい暑さの峠を越えて、過ごしやすい日も増えてくる時期ですね。
9月7日ごろには立秋のため、残暑が厳しくても「残暑」の言葉は使えなくなります。
<ビジネス向け>
「初秋の候、貴社にはいよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。」
「白露の候、先生におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。」
「野分の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。」
「秋涼の候、○○様にはますますご清祥のことと存じます。」
<カジュアルに>
「九月とはいえ残暑厳しく、涼風の待たれるこの頃でございます。お元気ですか。」
「秋らしい晴天が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。」
「読書やスポーツがしやすい季節になりましたね。お変わりございませんか。」
「虫の音が涼しさを運ぶ季節となりました。ご無沙汰しております。」
9月中旬~下旬の時候の挨拶
9月中旬~下旬の「時候の挨拶」+「安否の挨拶」の例文です。
すすきが風に揺れて、中秋の名月がたのしめる頃です。
日ごとに深まっていく秋の様子を楽しんでいる文章にできるとよいですね。
<ビジネス向け>
「初秋の候、貴社におかれましては益々のご発展お慶び申し上げます。」
「仲秋の候、ますますご壮健のこととお喜び申し上げます。」
「秋晴の候 、皆々様お健やかにお過ごしのご様子でなによりと存じます。」
「秋冷の候、皆様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。」
<カジュアルに>
「彼岸花が咲き乱れる頃となりました。いかがお過ごしでしょうか?」
「朝夕はめっきり涼しくなりましたが、皆様にはいつもながらお変わりなく何よりに存じます。」
「暑さ寒さも彼岸までと言われていますが、お元気でお過ごしですか?」
「このところ、夜の月がとてもきれいですね。ご無沙汰しております。」
9月の季語は?
時候の挨拶は、季語を入れて季節感を出すのがマナーです。
9月の季語をいくつか紹介するので、手紙を書くときの参考にしてくださいね♪
秋分、仲秋、白露、夜長、夜なべ、夜食、豊年、
松虫、鈴虫、コオロギ、キリギリス、赤とんぼ、
コスモス、彼岸花、秋の七草、薄紅葉、朝顔の実、
新学期、台風、野分、敬老の日、十五夜、お月見、
濁り酒、お墓参り、秋彼岸、秋場所、三日月、
無月、名月、夕月夜、宵闇、良夜、秋茄子、葡萄、
梨、栗、舞茸、太刀魚、秋刀魚、秋の蛙、松茸飯、など
時候の挨拶は、その季節を感じられる言葉を選べば、どんな表現でも構いません。
ぜひ、季語を使ってあなたらしい時候の挨拶を作ってみましょう!
長月について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
心落ち着く好季節、秋の夜長を有意義にお過ごしください\(^o^)/