如月は旧暦の何月?意味/読み方/由来とは?2月の時候の挨拶と季語も紹介!如月の意味や読み方とは?如月は旧暦の何月?如月は現在の暦でいつからいつまでの時期?なぜ如月なのか由来(語源)を解説!2月上旬・中旬・下旬の時候の挨拶も例文で紹介!季語を使ってオリジナルの時候の挨拶を作ろう!
如月は旧暦の何月?読み方と意味は?

今日は、如月について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「きさらぎ」。
陰暦(旧暦)の2月のこと。
まず、如月の読み方は「きさらぎ」です。
如月は、陰暦(旧暦)の2月を指す言葉です。
如月を現在の暦に当てはめると、2月下旬~4月上旬ごろの時期になります。
便宜上、現在の暦の2月を「如月」と呼ぶことがあります。
「陰暦」とは、月の満ち欠けの周期を基にした暦のことで、1ヶ月は約29.5日です。
日本では、明治6年に陽暦が採用される以前に陰暦が使われていたため、陰暦を「旧暦」と呼ぶ場合もあります。
ちなみに現在、日本を始めとした世界の多くの国で使われているのは「太陽暦」で、地球が太陽の周りを回る公転周期を基にした暦です。
日本では、太陽暦を「新暦」と呼ぶこともあります。
如月の由来(語源)は?

如月は、寒さで衣(きぬ)を更に重ねて着る月ということで、「衣更着(きさらぎ)」が由来だとする説が有力です。
元々如月は「衣更着」と表記していました。
「如月」の漢字は、中国の2月の異称である「如月(にょげつ)」をそのまま当てたもので、「きさらぎ」の読み方とは関係ありません。
ちなみに、漢字の「如」には「従う」の意味があり、一つが動き出すと次々に従って動き出す様子を表します。
「如月(にょげつ)」は、自然の全てが春に向かって動き出す月ということなのですね。
他にも、
- 旧暦2月15日の釈迦入滅日の「衣更着(きさらぎ)」が由来の説
- 「子供が誕生するが如く、草木が芽生える月」が由来の説
- 気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」や「息更来(きさらぎ)」が由来の説
- お正月に迎えた春がさらに春めいてくるので「来更来(きさらぎ)」が由来の説
- 春に向かって草木が生え始めるので「生更木(きさらぎ)」が由来の説
- 前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」の説
- 草木の芽が張り出す月で「草木張月(くさきはりづき)」が転じた説
があります。
2月の時候の挨拶と季語も紹介!

手紙に使える2月の時候の挨拶も紹介していきましょう\(^o^)/
時候の挨拶は季節を表す言葉を用いた文章のことで、相手の健康や安否を気遣う意味があります。
2月上旬~中旬の時候の挨拶
2月上旬~中旬の「時候の挨拶」+「安否の挨拶」の例文です。
2月は立春に入る4日ごろまで、大寒の時候の挨拶を使います。
また立春は、2月4日ごろから2月18日ごろの期間です。
<ビジネス向け>
「大寒の候、皆様にはご壮健にてお過ごしのこととお喜び申し上げます。」
「酷寒の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。」
「晩冬の候、ご家族の皆様には、お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。」
「立春の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
<カジュアルに>
「本格的な寒さが身にしみる頃、風邪を引いていませんか。」
「春の陽気が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしですか。」
「春は近いとはいっても、まだまだ底冷えする毎日が続きますね。」
「節分を過ぎ、梅の開花が待たれる頃となりましたが、お変わりありませんか。」
2月中旬~下旬の時候の挨拶

2月中旬~下旬の「時候の挨拶」+「安否の挨拶」の例文です。
2月はまだまだ寒いですが、旧暦ではすでに春を迎えています。
春の始まる様子や冬の寒い時期を乗り越えた表現を使うことが多いです。
<ビジネス向け>
「残寒の候、〇〇様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。」
「春寒の候、皆様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。」
「梅花の候、ご清祥のこととお喜び申し上げます。」
「向春の候、貴社いよいよ御盛況のことをお慶び申し上げます。」
<カジュアルに>
「春とは名ばかりの風の寒さですが、お元気にお過ごしでしょうか。」
「余寒ことのほか厳しい今日このごろ、皆様お変わりありませんか。」
「立春を過ぎましたのに、体の芯まで冷気がこたえるような寒さが続きます。」
「梅の便りが聞かれるころとなりましたが、お元気でお過ごしのことと存じます。」
2月の季語は?

時候の挨拶は、季語を入れて季節感を出すのがマナーです。
2月の季語をいくつか紹介するので、手紙を書くときの参考にしてくださいね♪
春寒、余寒、立春、早春、初春、旧正月、節分、豆まき、針供養、
雪解け、残雪、氷解、薄氷、猫柳、雛菊、梅、紅梅、梅見、
春菊、ふきのとう、水菜、ほうれん草、うぐいす、ひばり、
わかさぎ、さより、など
親しい人への手紙の時候の挨拶は、定型的な表現だと堅苦しすぎますよね。
受験シーズン・インフルエンザ・バレンタインデーなど、カジュアルな季語を含めても良いですよ。
時候の挨拶は、その季節を感じられる言葉を選べば、どんな表現でも構いません。
ぜひ、季語を使ってあなたらしい時候の挨拶を作ってみましょう!
如月について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
花粉の季節が到来でしますので、無理せずお体を大切にしてください\(^o^)/

