五里霧中の意味とは?語源/類語/英語は?使い方(例文)も解説!五里霧中の意味は「わからなくて困った」!?五里霧中の由来・語源は張楷の道術!?五里って何メートルなの?五里霧中の類語はあるの?五里霧中と暗中模索の違いは何?五里霧中の英語は?五里霧中の使い方も例文で紹介します!
五里霧中の意味とは?

テレビ番組の「ゴリ夢中」や嵐の楽曲の「五里霧中」がありますが、五里霧中はどのような意味なのでしょうか?
今日は、四字熟語の五里霧中について解説していきます\(^o^)/
読み方は「ごりむちゅう」。
物事の事情がわからず迷ってしまい、方針が立たないこと。
五里霧中を簡単にいえば、どうしてよいかわからないことです。
深い霧の中で方角を見失うように、物事の様子が全くつかめず、前に進もうか後ろに進もうか迷ってしまうことですね。
五里霧中の由来・語源は張楷の道術!?

五里霧中の由来は、昔の中国の書物「後漢書 張楷伝」です。
その中の、
性好道術、能作五里霧。
(性、道術を好み、能く五里の霧を作す。)
という記述が語源になっています。
訳すと、以下のようになります。
(中国後漢の時代に、張楷という人は)生まれつき道術を好んで使っており、その道術でよく「五里霧」という五里四方に渡る霧を起こして姿をくらまし惑わせていました。
五里は何メートル?
五里の「里」は距離の単位で、中国における1里は約500メートルです。
なので、五里は約2.5キロメートルになります。
ちょっとした町が全部霧に覆われるくらいの広さですね/(^o^)\
五里霧中の類語は?

五里霧中の類義語は、「物事がはっきりしない」や「もうどうしようもない状況」を表す言葉になりますね/(^o^)\
曖昧模糊(あいまいもこ):はっきりせず、ぼんやりしていること
暗中模索(あんちゅうもさく):手がかりがないまま、色々なことを試みること
有耶無耶(うやむや):はっきりせず、曖昧なこと
雲煙模糊(うんえんもこ):雲や霞が立ち込めて、はっきりしないこと
空空漠漠(くうくうばくばく):とりとめなくぼんやりしていること
孤立無援(こりつむえん):頼るものがなく、助けがないこと
四面楚歌(しめんそか):周囲がすべて敵で、助けがないこと
立ち往生(たちおうじょう):途中で後にも前にも動けなくなること
手詰まり(てづまり):やれることを全てやりつくして、どうしようもないこと
背水の陣(はいすいのじん):失敗すれば滅びる覚悟で取り組むこと
八方塞がり(はっぽうふさがり):どの方向も差し障りがあり、手の打ちようがないこと
万事休す(ばんじきゅうす):もはやおしまいで、何をしてもダメなこと
五里霧中を簡単な言葉で言い換えると、「先が見えない・見通しが立たない・出口が見えない」などになります。
五里霧中と暗中模索の違いは?
「新しい事業を始めたいが、何をすべきか五里霧中だ」
「経営危機に陥っているが、暗中模索を続けよう」
五里霧中と暗中模索は類語ですが、少しニュアンスが異なるので解説していきましょう\(^o^)/
手掛かりのないまま、色々探るように試みること。
暗中模索は、暗闇の中で手探りして探すように、不確かなことをあれこれとやってみることです。
対して五里霧中は、現状を正確に把握できずに、今後の方針が定まらないことです。
つまり、五里霧中は「わからない!困った!」とうろたえるだけで、暗中模索は「わからないけど動いてみよう!」と行動に移すことになります。
五里霧中の方が、戸惑って立ち止まってしまうイメージですね。
五里霧中の英語は?

五里霧中とは、霧の中で前後左右が全く見えないように、物事の判断がつかずに困惑している状況のことですが、どのように英語で表現すればよいのでしょうか?
「totally at a loss(すっかり困った)」
「lose one’s bearings(方向を見失う)」
「in a maze(迷路の中)」
「in a fog(霧の中、途方に暮れて)」
「all at sea(海の中、全く途方に暮れて)」
「up in the air(宙に浮いて、未決定)」
「mystified(迷わされたような)」
「bewildered(途方に暮れた)」
「have no idea what is going to happen(何が起こるか全くわからない)」
五里霧中の「全く分からない!」「本当に困った!」というニュアンスを英語で出せるといいですね/(^o^)\
五里霧中の使い方(例文)は?

五里霧中の意味は、手がかりがつかめず、どのような手段を取ればいいのかわからないことでしたね。
「どうしていいかわからない!!!」という状況で、五里霧中を使いましょう。
「五里夢中」と書いて、夢中の意味で使うのは間違いなので注意です!
誤用例×:「彼はアイドルに五里夢中だ」
それでは、五里霧中の使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「五里霧中の現状を変えるには、とにかく動くしかない」
「この研究は最初こそ五里霧中だったが、ようやく先が見えてきた」
「捜査の手掛かりがないので、事件解決への道は五里霧中だ」
「誰も信じてくれないので、五里霧中をさまよう思いだった」
「大学の勉強が難しすぎて、五里霧中の状態に陥っている」
「このまま五里霧中の現状が続くのは避けたい」
「将来の夢のために、何から始めるべきか五里霧中になっている」
「経営を立て直すにはどうしたらいいのか、まだ五里霧中のままだ」
「若い頃は住む場所を失って、人生五里霧中で大変だったよ」
「新しい土地に慣れるまで、当分は五里霧中だろう」
五里霧中について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
人生五里霧中の状況には、陥りたくありませんね/(^o^)\

