玉石混交(玉石混淆)の意味とは?由来/類義語/使い方(例文)を解説!玉石混交の読み方は?意味は良いものと悪いものが混ざっていること?正しくは玉石混淆!?玉石混交の由来(出典)は中国の故事?玉石混交の類義語の四字熟語は?玉石混交の英語表現は?玉石混交の使い方も例文で紹介します!
玉石混交(玉石混淆)の読み方と意味とは?

「インターネットの情報は玉石混交だ」と言いますが、皆さんは取捨選択ができていますか?
今日は、四字熟語の玉石混交について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「ぎょくせきこんこう」。
良いものと悪いものが混ざっていること。
「玉」は宝石、「石」は石ころ、「混交」は色々なものが入り混じることです。
これらが組み合わさった「玉石混交」は、価値があるものとないものが混ざり合っていることになります。
インターネット上には様々な情報があふれかえっていますが、全てが真実とは限らないので鵜呑みにしてはいけません。
本当の情報もあれば、嘘の情報もあり、まさに「インターネットの情報は玉石混交だ」というわけです。
また、玉石混交は、「玉石混淆」とも書きます。
元々は、常用外漢字の「淆」を使った「玉石混淆」が正しい書き方でした。
現在では、文字の書きやすさや読みやすさから、代替字の「交」を使い、「玉石混交」と表記するのが一般的です。
玉石混交は、誤用が多いので注意!
- 玉石混合(ぎょくせきこんごう)
- 玉砕混合(ぎょくさいこんごう)
- 玉石混同(ぎょくせきこんどう)
- 珠玉混交(しゅぎょくこんこう)
- 珠玉混合(しゅぎょくこんごう)
は全部間違いになります。
玉石混交の由来(出典)は?

玉石混交の出典は、昔の中国の書物『抱朴子』の「外篇 尚博」です。
その中の、以下の文章が由来になります。
<原文>
眞僞顚倒、玉石混淆。
<書き下し文>
眞僞顚倒し、玉石混淆す。
(しんぎてんとうし、ぎょくせきこんこうす。)
<現代語訳>
真実と偽りが逆転していて、良いものと悪いものがごちゃごちゃに混ざった状態だ。
中国の晋の時代(265年~420年)に、葛洪(かっこう)という道教の研究家がいました。
葛洪が著書の『抱朴子』の中で「今の人は、昔の優れた書物を軽視して、嘘ばかりの書物をありがたがっている。昔は書物の良し悪しを見極められる人物がいたが、今の時代は玉石混合の書物の中から、価値のある書物を判断できる人はいないのだ。」と嘆いたことが、玉石混合の由来なのです。
このことから、良いものと悪いものが混ざっている状態を「玉石混合」と言うようになりました。
玉石混交の類義語の四字熟語は?

玉石混合の類義語の四字熟語を紹介していきましょう\(^o^)/
玉石雑糅(ぎょくせきざつじゅう):良いものと悪いものが入り混じっていること
玉石同架(ぎょくせきどうか):良いものと悪いものが入り混じっていること
玉石同匱(ぎょくせきどうき):良いものと悪いものが入り混じっていること
魚目混珠(ぎょもくこんしゅ):本物と偽物が入り混じっていて見て区別できないこと
種々雑多(しゅしゅざった):いろいろなものが入り交じっていること
多種多様(たしゅたよう):種類が多く、さまざまであること
魚目混珠は、「魚目珠に混ず」とも表記されます。
「魚目」は魚の目玉、「珠」は宝石や真珠のことで、二つが混ざっていて区別ができない様子を「魚目混珠」と言います。
他にも玉石混合を簡単な言葉で言い換えると、「ごちゃまぜ・ばらつきがある・まとまりを欠く」などですね。
玉石混交の英語は?

玉石混交は、英語でどう表現すればよいのでしょうか?
「mixture of wheat and chaff(小麦ともみ殻が混じり合っているもの)」
「Some fish some frogs.(魚もいれば、蛙もいる)」
「mixture of the good and bad(良いものと悪いものが混じり合っているもの)」
「a jumble of wheat and tares(小麦と雑草の寄せ集め)」
「the curate’s egg(寄せ集めの卵)」
「Mixed cobblestone(丸石が混在)」
玉石混合の「良いものと悪いものが混ざっている様子」を英語で表現できるといいですね。
玉石混交の使い方(例文)を紹介!

玉石混交は、優れたものと劣ったものが区別なく入り混じっていることでしたね。
一つの場所に良いものと悪いものが混ざっているカオスな状況に使う言葉です。
しかし、「この会社の商品(社員)は玉石混交だね~」と聞こえるように言ってしまうと、「悪い商品(社員)も存在する」ことになってしまい、大変失礼です。
ビジネスシーンでは、相手に不快な思いをさせないように気をつけましょう/(^o^)\
それでは、玉石混交の使い方を例文で見ていきます\(^o^)/
「リサイクルショップの品ぞろえは、玉石混交だ」
「急遽人を寄せ集めたチームなので、玉石混交になってしまった」
「インターネットの玉石混交な情報から、必要な情報を探し出す」
「彼の骨董品コレクションは、本物も偽物もあり、まさに玉石混交と言える」
「福袋の中身は玉石混交で、当たりもあるが外れを引くことも多い」
「玉石混交の無料アプリの中にも、便利なアプリはある」
玉石混交について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
玉石混交の「玉」になれるように頑張りたいですね!

