爪に火をともすの意味とは?語源(由来)や類語は?使い方の例文も!爪に火をともすの意味はケチのこと!?良い意味?それとも悪い意味?爪に火をともすの語源(由来)は何?爪に火をともすの類語や対義語はあるの?爪に火をともすの英語表現は?爪に火をともすの使い方も例文で紹介します!
もくじ
爪に火をともすの意味とは?

「爪に火をともす」は、大阪いろはかるたの「つ」の札にも使われていますね。
いろはかるたは、江戸・京都・大阪などのバージョンがあり、使われていることわざが少しずつ異なるので、地方の文化の違いが知れて面白いです。
今日は、ことわざ・慣用句の爪に火をともすの意味について解説していきましょう\(^o^)/
「爪に火を点す」「爪に火を灯す」とも。
①ひどく貧しい生活をすること
②きわめて倹約した生活をすること
③非常にケチなこと
爪に火をともすは、ひどく貧しい生活をすることのたとえです。
ドケチと言えば悪い意味ですが、物は使えなくなるまで使い、無駄なものは買わずにお金を貯めるのが美徳だと考えれば良い意味ですね。
また、「自分で会社を作った当初は、爪に火をともす生活だった。」などと、過去の苦労話として語る場面も多いです。
爪に火をともすの語源(由来)は?

江戸時代には、菜種油などの油と綿を撚った灯芯を皿に入れて、灯芯を燃やすことで照明としていました。
しかし、油はとても貴重で高価だったため、庶民はたくさん買うことはできません。
明かりを取るためのろうそく代も惜しんで、代わりに切った爪に火をつける様子や、ろうそくも買えないほど貧乏な様子が転じて、極端な倹約ぶりや苦労して倹約することを「爪に火をともす」というようになりました。
また、「爪に火をともす」ということわざは、江戸時代にはすでに使われていました。
江戸時代、松江重頼によって書かれた「毛吹草」に、「爪に火をともす」についての記載があります。
爪に火をともすの類語は?

ここでは、爪に火をともすの類語のことわざを紹介します\(^o^)/
けちん坊の柿の種
極度のケチのこと。
けちん坊の柿の種とは、柿を食べたあとの種すらも惜しんで人にあげないほどのケチな人のことです。
袖から手を出すも嫌い
極度のケチのこと。
袖から手を出すも嫌いとは、金を出すのはもちろん嫌い、袖から手を出すことすら嫌いということです。
出すことは舌を出すのも嫌い
極度のケチのこと。
出すことは舌を出すのも嫌いとは、金を出すのはもちろん嫌い、舌を出すことすら嫌いということです。
他にも、爪に火をともすを簡単な言葉で言い換えると、慎ましい生活・倹約・質素・切り詰めるなどになりますね。
爪に火をともすの対義語は?

爪に火をともすの明確な対義語はありませんが、「贅沢する」「金を惜しげもなく使う」という意味を持つ言葉が対義語にあたります。
湯水のように金を使う、散財する、豪遊する、
贅沢する、豪快に遊ぶ、金に糸目をつけない、
じゃぶじゃぶと使う、派手に使う、浪費する、
大盤振る舞いする、など
爪に火をともすの英語は?

爪に火をともすは英語で「He will shave a whetstone.(彼は砥石を剃る)」になります。
砥石は包丁などの刃物の切れ味を回復させる道具で、砥石を使い込んで表面がダメになってきたら、その部分を剃って再利用するという倹約さやセコさを表しています。
他にも、爪に火をともすは、以下のような英語表現があります。
- be excessively mean
- live stingily
- to lead a stingy life
- to scrimp and save
- to pinch pennies
- to light one’s fingernail (instead of a candle)
- a skinflint
- a miser
- a pennypincher
爪に火をともすの使い方を例文で紹介!

爪に火をともすは、非常に貧しい生活をすることのたとえでしたね。
良い意味では「倹約家」、悪い意味では「ケチ」になります。
「爪に火をともすような生活」という言い回しで使われることが多いです。
それでは、爪に火をともすの使い方を例文で紹介していきましょう\(^o^)/
「爪に火をともすような生活をして貯めた金。」
「爪に火をともす思いで生活を続けていたら、風邪を引いてしまった。」
「経営が傾いているので、爪に火をともすような経費削減をしなければならない。」
「あの頃は爪に火をともすような貧乏で苦しい毎日だった。」
「両親は、爪に火をともすような暮らしに耐えて、私たちを育ててくれた。」
「爪に火をともす生活を送るよりも、もっと稼いだ方が貯金できるんじゃないか。」
爪に火をともすについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
行き過ぎた節約は、心身の健康のためにもしないようにしましょう。

