切磋琢磨の意味とは?語源/類語/英語/例文をわかりやすく解説!山月記にも登場する切磋琢磨の本来の意味って?切磋琢磨の漢字の意味は?切磋琢磨の語源・由来は?切磋琢磨の類語は?切磋琢磨の英語表現は?切磋琢磨の使い方(例文)を紹介!切磋琢磨についてわかりやすく解説します!
切磋琢磨の本来の意味とは?

切磋琢磨は、スポーツやビジネスでよく聞かれる言葉ですね。
「同期と切磋琢磨しながらスキルを上げていく」
「全国大会で勝つためにお互いに切磋琢磨し合う」
しかし、切磋琢磨とは本来何のことなのでしょうか?
今日は、切磋琢磨についてわかりやすく解説していきます\(^o^)/
読み方は「せっさたくま」。
学問・道徳・技芸などを磨き上げること。
また、仲間同士が互いに励まし合い、競い合って向上すること。
切磋琢磨(せっさたくま)とは、学問や修行に励みに励むことです。
一般的には、友人同士で協力したり、競ったりして技量を高め合うという意味で使われます。
切磋琢磨は、相手を蹴落として自分だけ上に上がるのではなく、ライバルや仲間とお互いに高め合いながら上を目指すという、非常に前向きで良い意味の言葉です。
切磋琢磨の漢字の意味
ここで、切磋琢磨の一文字一文字の意味を見ていきましょう(^▽^)/
- 「切」は、獣の骨や角を刃物で切ること
- 「磋」は、象牙をやすりで研ぐこと
- 「琢」は、玉をノミで打って形を整えること
- 「磨」は、石をやすりで磨くこと
「切磋琢磨」の漢字は全部、材料の加工法のことを指します。
骨・象牙・玉・石に手間のかかる加工をして、美しい宝石になるということですね。
「切磋琢磨」の本来の意味は、天性の素質のある人が修業を積んで、立派な君子になることです。
転じて、自分自身を磨いて、成長することに使われるようになりました。
切磋琢磨の語源・由来は?

切磋琢磨の由来は、昔の中国の詩集「詩経 衛風・淇奥(しきょう えいふう・きいく)」の中の文章が語源です。
切磋琢磨の由来は、以下の文章です。
「如切如磋、如琢如磨」
→切(せっ)するが如(ごと)く磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く磨(ま)するが如し
この文章を訳すと、
(自己研鑽とは)切るように、研ぐように、打つように、磨くように(努力をするものだ)
となります。
これは、昔の中国の衛という国の君主・武公の人格をほめたたえるときに、細工師の技巧や完成した細工品にたとえた言葉です。
武公は生涯に渡って自己を高め続けた人物なので、磨き抜かれた工芸品のようだと称されたのですね。
切磋琢磨の類語は?

ここでは、切磋琢磨の類義語を紹介していきましょう\(^o^)/
読み方は「しれいせっさ」。
学問や人格を高めるために努力すること。
砥礪切磋は、力を尽くして励むことです。
「砥」「礪」「磋」は磨くこと、「切」は骨を切って加工することです。
切磋琢磨と同じく、砥礪切磋の四文字すべてが向上するという意味の漢字になりますね。
他にも、努力を重ねるという意味の切磋琢磨の類語は多くあります。
研鑽(けんさん):学問などを磨き深めること
修業(しゅうぎょう):学術などを学んで身につけること
修練(しゅうれん):精神や技術を磨き鍛えること
修行(しゅぎょう):学問などを磨くため、努力して学ぶこと
精練(せいれん):よく鍛えること
体練(たいれん):体を鍛えて丈夫にすること
鍛練(たんれん):体力や精神力を鍛えて強くすること
切磋琢磨を簡単な言葉で言い換えると、「腕を上げる・レベルアップ」などがあります。
切磋琢磨の英語は?

切磋琢磨は英語でどう表現すれば良いのでしょうか?
自分一人で学問や修行に励むことという意味では、「work hard」や「study hard」が当てはまります。
仲間と高め合うという意味の切磋琢磨は、英語のことわざがあります。
「To make friendly rivalry like David and Jonathan.」
→ダビデとヨナタンのように仲良く競い合う。
ダビデとヨナタンは聖書に登場する人物で、二人は唯一無二の親友です。
お互いに相手を尊重しながら、切磋琢磨し合っていたとされています。
他にも、以下のような英語で切磋琢磨を表現することができます。
「work hard together」
「be in friendly rivalry」
「To work hard and encourage each other」
「work hard and inspire each other」
「improve ourselves through competition」
切磋琢磨の「一緒に頑張る」「お互いに高め合う」というニュアンスを英語で出せるといいですね。
切磋琢磨の使い方(例文)を紹介!

切磋琢磨は一人で頑張るときにも使いますが、スポーツ・ビジネス・勉強などで「仲間同士で励まし合い、競い合い、高め合う」という意味で使われることが多いです。
注意点としては、実力が同レベルの者同士に対して使うことです。
目上の上司や取引先の人に「切磋琢磨していきましょう!」なんて言ったら、上から目線の生意気な部下になってしまうので気をつけましょう!
それでは切磋琢磨の使い方について、切磋琢磨を使った例文で見ていきましょう\(^o^)/
「チームメイト全員で、切磋琢磨しながら頑張る」
「ライバルと切磋琢磨し合うことで、自分を高めることができた」
「切磋琢磨できる環境に身を置いて、周りからの刺激を受ける」
「昔から親友とはお互いに切磋琢磨する仲だ」
「地道に切磋琢磨を続けた結果、志望校に合格できた」
「今後もサービス向上のために、切磋琢磨に努めてまいります」
「切磋琢磨し合える仲間を持てて本当に感謝している」
「結果を出すことができたのは、みんなの切磋琢磨の賜物だ」
切磋琢磨について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
切磋琢磨できる仲間を持って、お互いに切磋琢磨しながら成長できるといいですね!

