スキームの意味とは?カラースキームやスキーム図って?英語と使い方も!スキームの意味って?スキームの英語と語源は?プラン・類義語のフレームワーク・スキーマとの違いは?事業スキーム・課金スキーム・スキーム図・カラースキーム・ポンジスキームとは何?スキームの使い方(例文)も紹介!
もくじ
スキームの意味とは?

「明日までにスキームをまとめてきて!」
「事業スキームを構築してビジネスを進めよう!」
と言われても、スキームって何?とは聞きにくいですね…
今日は、スキームを知らない方のためにスキームについて解説していきます\(^o^)/
英語で「scheme」。
計画。企画。
特に、枠組みを伴う計画のこと。
スキームとは、枠組みをもった計画や計画された枠組みのことです。
枠組みとは、「物事のだいたいの大筋」や「アウトライン」という意味です。
「詳細は決まってないけど、起業する計画です!」のような無計画な計画ではなく、「目標を達成するための仕組みが決まっている計画」をスキームと呼びます。
スキームは、政治・行政・経済・ビジネスなどの計画を立てる必要のある分野で登場する言葉です。
意味がわかりにくい場合は、スキームを「計画・構想・枠組み」と言い換えましょう!
スキームは英語で参謀?語源は?

スキームは英語で「scheme」になります。
スキームの語源は、ギリシャ語で「形」を意味する「σχήμα」が由来です。
①計画・構想・案、事業計画
②参謀、たくらみ・悪巧み・陰謀
③組織・機構・体系・仕組み
④配合・構成・配置・配列・組み合わせ
⑤一覧表・分類表
⑥図表・図解・地図
英語のスキーム(scheme)には多くの意味がありますが、どの意味もよく練られた計画によって作られたものを指します。
英語の「scheme」には、参謀や悪巧みの意味がありますが、日本語では主に計画の意味で使われています。
日本のビジネス用語のノリでスキームを使うと、英語圏の方に悪い意味だと誤解される可能性があるので注意です!
海外の探偵ものや刑事もののドラマでは、参謀の意味でスキームが使われることが多いですよ。
スキームの類義語とその違いを解説!

スキームの類義語
ここでは、スキームの類義語を紹介していきます\(^o^)/
計画、策略、構想、目論見、
企図、戦略、体系、仕組み、
概論、略図、アウトライン、
レジュメ、ブループリント、など
英語のブループリント(blueprint)とは、詳細な計画という意味です。
スキームとプランの違いは?
スキームとプランは両方とも計画の意味ですが、どう違うのでしょうか?
英語で「plan」。
①計画・提案・案・構想
②設計図・平面図・地図
スキームは、長期継続して行う具体的な計画のことを指します。
対してプランは、スキームの意味の計画も含みますが、一時的な計画や構想段階の計画のことも含みます。
プランの方が、より広い意味での「計画」です。
スキームとフレームワークの違いは?
スキームとフレームワークは両方とも枠組みの意味ですが、どう違うのでしょうか?
英語で「framework」。
①(建築などの)骨組み・枠組み
②(組織・観念などの)構成・体制
フレームワークが外側の枠組みで、スキームは枠組みの中の具体的な計画のことを指します。
スキームとスキーマの違いは?
スキームとスキーマは意味も語感も似ているので間違えやすいですので、しっかり覚えましょう\(^o^)/
ちなみに、スキームとスキーマの語源は同じギリシャ語の「σχήμα」です!
英語で「schema」。
①図式・図表・図解
②概要・大要
スキームとスキーマの違いは以下のようになります。
スキーム:具体的な部分がほぼ完成された計画や図のこと
スキーマ:計画や図が完成される手前の大まかな概念の状態
スキーマ→スキームの順で計画が進んでいくのですね。
スキームが含まれる言葉の意味を解説!

事業スキーム
ビジネスシーンでは、事業スキームという言葉が使われます。
「事業計画」や「ビジネススキーム」とも呼ばれる。
企業が組織だって計画的・継続的に進めていく事業計画のこと。
企業の目標を達成するための事業内容の具体的な計画が事業スキームです。
例えば、レンタルDVDショップは「客がお金を払ってDVDを借り、返却されたらまた別の客に貸す」という事業スキームで成り立っています。
事業スキームを作成するときは、事業のコンセプト・事業活動の範囲・マネタイズの仕組み・会社の強み・財務計画など、様々な内容を盛り込む必要があります。
課金スキーム
課金スキームは、最も身近に知られるスキームの一つです。
事業のサービス利用者から、継続的に料金(使用料や購入代金など)を徴収する仕組みのこと。
課金スキームを簡単にいうと、ゲームコンテンツでアイテムなどの販売をして利益を上げていくビジネスモデルのことです。
スキーム図

パワーポイントやワードで事業スキームの資料作成をするときなどに使われるのが、スキーム図です。
企業が事業を進める上で、計画の内容や流れを図解したもの。
スキーム図は、人の役割や物の流れ・お金の循環などをシンプルにまとめた図です。
ボックスや矢印が使われており手順や段階が視覚的に理解しやすくなっています。
プレゼンテーションでは把握しやすさが重要になってきますので、スキーム図を覚えておくと役に立ちますよ!
スキーム図のテンプレートやアプリもあるので、ぜひ活用してくださいね!
カラースキーム
建築やインテリア、ウェブデザインの分野では、カラースキームという言葉が使われています。
英語で「color scheme」。
色の性質を利用してまとまりのある雰囲気を作るなど、目的に合った配色の設計のこと。
カラースキームは文字通り「色彩計画」で、「カラープランニング」とも呼ばれます。
配色の基本方針のことで、家具や部屋・ウェブページを作る際に、色調を統一するために用いられます。
例えば、「基本色は青色の単色でアクセントに黄色を用いる」などですね。
配色によって受ける印象が異なりますし、相性の良い色もあるため、ユーザーを引きつけるカラーを選ぶことは重要です。
無料で配布されているカラースキームの見本もあるので、ぜひ使ってみてくださいね!
ポンジスキーム
投資詐欺の一種に、ポンジスキームがあります。
高利率・高配当の投資案件を謳って資金を集めるが実際は運用せず、別の出資者から募った資金を配当金と偽って渡す詐欺のこと。
「ノーリスクでハイリターン!」や「絶対もうかる!」などの謳い文句の場合、ポンジスキームの可能性が高くなります。
最近は仮想通貨詐欺も多いので気をつけましょう!
M&A業界や金融業界のスキームとは?
M&A業界や金融業界では、投資・資金調達の方法や合併買収の仕組みをスキームと呼びます。
証券用語に集団投資スキームがありますが、多くの投資者から集めた資金でベンチャー企業の運営や有価証券への投資を行い、得た収益を出資者に分配する手法のことです。
またスキームオブアレンジメントとは、イギリスの企業再生方法の制度の一つです。
裁判で手続きを行うと、対象企業の公開買い付けを行うことができるという友好的な買収になります。
スキームの使い方を例文で紹介!

スキームは、「〇〇の計画・仕組み」の意味で、「〇〇スキーム」という言い回しで使われることが多いです。
「運用スキーム」なら資産の運用方法、「販売スキーム」なら販売の計画のことですね。
それでは、スキームの使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「プロジェクトについて、早急なスキーム作成が必要だ」
「こちらがスキーム図による事業スキームの説明になります」
「新しい事業への参入に伴い、ビジネススキームを修正した」
「課金スキームを上手にマネジメントして収益を倍にした」
「ビジネスを始めるにあたって、決済スキームを設定する」
「明日の会議で融資スキームが承認されれば、次の段階に進める」
「確固とした連携スキームが構築されている会社」
「新入社員向けの作業スキームを渡された」
難しい言葉を使うと、なんとなく説得力が増して聞こえるような気がしますね。
しかし、誰でもわかる言葉を使った方がコミュニケーションは円滑に進みます^^;
スキームについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
スキームを使うときは、考えが固まってからにしましょうね!

