プロローグの意味とは?由来(語源)はギリシャ語?対義語のエピローグとの違いも!プロローグの日本語と英語は?プロローグとエピローグとモノローグとダイアローグとプレリュードとイントロダクションの違いは?プロローグの次は第一章?エピローグとの真ん中は?プロローグの使い方(例文)も!
もくじ
プロローグの意味とは?日本語は?

今日は、プロローグについて解説していきましょう\(^o^)/
①演劇の前口上のこと。序幕。
②小説などの文学作品で、本筋の展開に先立つ前置きの部分。
③物事の始まり。事件の発端。
プロローグを簡単にいえば、前置きの部分のことです。
文学作品の主題の説明や、進行を暗示する内容を持っているのが特徴です。
日本語では、
- 演劇なら、前口上や序幕
- 音楽なら、序章や序曲
- 小説なら、冒頭
などと和訳されます。
比喩的に、物事の始まりや事件の発端という意味でも使われます。
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。
出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09379265
上の例のように、何かのきっかけになるような出来事を「プロローグ」と呼ぶのです。
プロローグの英語は?

プロローグの英語のスペルは「prologue」です。
①(演劇の)プロローグ、序幕、序詩
②(事件などの)前触れ、発端
プロローグの語源(由来)はギリシャ語?
プロローグの語源は、ギリシャ語で「前の言葉」を意味する「prólogos(プロロゴス)」です。
古代ギリシャ劇において、コロスの最初の登場に先立つ部分を「プロロゴス」と呼んだのが始まりです。
その後、劇の本体とは切り離されて…
- 劇の内容の予告
- 劇の理解に必要な情報(世界観など)の説明
- 劇の出来栄えの弁解
- 作者の主張を代弁するセリフ
をプロローグと呼ぶようになりました。
プロローグは、エピローグとともに、イギリスの王政復古期演劇に最も盛んに用いられました。
プロローグ(prologue)と同語源の英語をこの機会に覚えてしまいましょう\(^o^)/
英語の「pro-」「pre-」は「前に」の意味があります。
- prescribe(プリスクライブ):規則を定める、薬を処方する
- preserve(プリザーブ):保つ、保護する、維持する
- professor(プロフェッサー):教授
- proverb(プロバーブ):ことわざ
また、「logue」はラテン語の「logia」が由来で、「話」の意味です。
- dialogue(ダイアローグ):対話、ダイアローグ
- epilogue(エピローグ):エピローグ、結びの言葉
- logic(ロジック):論理、ロジック
- monologue(モノローグ):独り言、独白
プロローグとエピローグとモノローグとダイアローグの違いは?

プロローグとエピローグとモノローグとダイアローグは、全部「ローグ」がついていますが、違いはあるのでしょうか?
プロローグの対義語はエピローグ
英語で「epilogue」。
①演劇や小説などの終わりの部分。
②劇の最後に俳優が観客に向かって述べる納め向上。
③物事の終わりの部分
プロローグが始めの部分に対して、エピローグは終わりの部分になります。
セリフで物語を締めくくったり、補足したりする性質があります。
日本語では、
- 演劇なら、納め口上や閉幕の辞、終幕
- 音楽なら、終章や終曲
- 小説なら、末尾や結尾
などと和訳されます。
モノローグの意味
英語で「monologue」。
演劇で、登場人物が相手なしに一人で言うセリフ。独白。
モノローグは、独り言のこと。
演劇などで、登場人物が心中の思いや行動の動機を話し始めることがありますが、あれがモノローグになります。
舞台で俳優が、相手なしに一人で喋るのが特徴です。
ダイアローグの意味
英語で「dialogue」。
2人以上の登場人物がかわす会話のこと。対話。
モノローグが独白に対して、ダイアローグは対話です。
劇や小説の登場人物の言葉のやりとりがダイアローグになります。
プロローグとエピローグとモノローグとダイアローグの違い
プロローグとエピローグとモノローグとダイアローグの違いをまとめると、以下のようになります。
- プロローグ:初めの部分。
- エピローグ:終わりの部分。
- モノローグ:独白。一人で喋ること。
- ダイアローグ:対話。二人以上で会話すること。
プロローグとエピローグ、モノローグとダイアローグは、それぞれ対義語の関係です。
ちなみに、「logue(ローグ)」はラテン語の「logia」が由来で、「話」の意味を持っています。
プロローグの次は第一章?エピローグとの真ん中は?

序章がプレリュード、終章がエピローグ。
では、プレリュードとエピローグの真ん中の中身の部分は、何と呼ぶのでしょうか?
実は、明確な呼び名はありません。
本編・本論・本題などと呼びます。
本などでは、
- 序章
- 第一章
- 第二章
⋮ - 第○章
- 終章
の構成になっていることが多いです。
プロローグとプレリュードとイントロダクションの違いは?

プロローグとプレリュードとイントロダクションは、全部類語で前置きのことですが、違いはあるのでしょうか?
英語・フランス語で「prelude」。
歌劇やオペラの冒頭におかれ、導入の役目を持つ曲のこと。前奏曲、序曲。
英語で「introduction」。
①序説、序論
②音楽の序奏、イントロ
③物語の導入部
プロローグとプレリュードとイントロダクションは、使われる分野に違いがあります。
プロローグ:演劇や小説の前置き
プレリュード:歌劇やオペラの前奏曲
イントロダクション:音楽の序奏、論文や物語の導入部
プロローグの使い方(例文)を紹介!

プロローグは、前置きのことでしたね。
日常生活では、文学作品以外でも、前触れの意味でも使われます。
それでは、プロローグの使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「プロローグでは、主人公の少年時代のエピソードを挿入している。」
「単行本化にともなって、プロローグが書き下ろされた。」
「舞台のプロローグの言葉は、エピローグでは逆の意味になってしまった。」
「あの時の小さなミスが、後の大事故へのプロローグだとは思いもしなかった。」
「プロローグが面白い文章は、本編も期待できる。」
プロローグについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
語源も合わせて、英語を覚えられるといいですね。

