危機一髪の意味とは?危機一発は間違いではない!?間一髪との違いも!危機一髪の読み方と意味とは?おもちゃの「黒ひげ危機一発」や映画の「007/危機一発」は間違いではない!?危機一髪の類義語は?間一髪と危機一髪の違いは?危機一髪の英語は?危機一髪の使い方も例文で紹介します!
もくじ
危機一髪の読み方と意味とは?

今日は、四字熟語の危機一髪について解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「ききいっぱつ」。
髪の毛一本ほどの差で危機に陥りそうな、きわめて危ない状態のこと。
「危機」は非常に危ない状態のこと、「一髪」は一本の髪の毛ほどの隙間のこと。
危機一髪とは、髪の毛一本ほどのわずかな違いで、危機が迫っているという意味です。
「危機一髪で助かった」といえば、ギリギリのところで難を逃れたという意味になります。
事件や事故などで、自分の身に危険が及びそうになったときに使われる言葉です。
「黒ひげ危機一発」や「007/危機一発」は間違いではない

危機一髪を「危機一発」と表記するのは誤りですが…
おもちゃの「黒ひげ危機一発」は商品名なので間違いではありません。
また、1964年公開の映画「007/危機一発」もありますが、タイトルなのでこれも間違いではありません。
なぜ、「危機一発」の誤表記が広まったかというと…
映画のタイトルで「007/危機一発」が使われたからです。
危機的状況の「危機一髪」と、「銃弾の一発」をかけて、このタイトルになりました。
商品名とタイトル以外の「危機一発」は間違いなので、気をつけましょう。
危機一髪の類義語は?

ここでは、危機一髪の類義語を紹介していきましょう\(^o^)/
一縷千鈞
読み方は「いちるせんきん」。
きわめて危険なこと。
一縷千鈞は、一本の細い糸で、千鈞もの重量を吊るすことです。
糸がいつ切れるかわからないため、非常に危険なことのたとえとして使われるようになりました。
一触即発
読み方は「いっしょくそくはつ」。
きわめて緊迫した状況のこと。
一触即発とは、ちょっと触れれば、すぐに爆発しそうなことです。
小さなきっかけで重大な事態に陥ることから、危機に直面している様子を表すようになりました。
一髪千鈞
読み方は「いっぱつせんきん」。
きわめて危険なこと。
一髪千鈞は、細い髪の毛一本で、千鈞の重さがあるものを吊り下げることです。
髪がいつ切れるかわからないことから、非常に危険なことのたとえとして使われるようになりました。
剣が峰
読み方は「けんがみね」。
少しの余裕もないギリギリの状態のこと。
剣が峰とは元々、火山の噴火口の周縁のこと。
剣が峰に立つと今にも落ちそうになりますが、そこを踏み堪えられるかどうかによって生死が決まります。
そこから、物事の成否が決まる瀬戸際を表すようになりました。
万死一生
読み方は「ばんしいっしょう/ばんしいっせい」。
絶体絶命の危機的状況から、かろうじて助かること。
「万死」は、ほとんど助かる見込みのないことです。
同じく「九死一生」や「十死一生」も、危ういところで奇跡的に助かるという意味です。
累卵之危
読み方は「るいらんのき」。
非常に危険な状況のこと。
「累卵」は積み重ねた卵のこと。
卵を積み重ねるとすぐに崩れ落ちることから、きわめて不安定で危ういことのたとえとして使われるようになりました。
他にも、
- 危うきこと累卵の如し
- 累卵の危うき
- 累卵より危うし
とも言います。
間一髪と危機一髪の違いは?
危機一髪と似た言葉に、間一髪がありますが、違いはあるのでしょうか?
読み方は「かんいっぱつ」。
物事がきわめて差し迫っていること。
間一髪は、わずか髪の毛一本ほどの隙間しかないことです。
危機一髪と間一髪は、同じ意味で使われます。
しかし、危機一髪の方が、危機感が強いニュアンスです。
例えば、「間一髪で、列車の時間に間に合った。」を危機一髪にすると、大げさすぎますね。
ちなみに、危機一髪と間一髪は、「危ないところで助かった」ときに使われます。
「危機一髪(間一髪)のところで助からなかった」は誤用なので気をつけましょう。
危機一髪の英語は?

危機一髪の英語表現を紹介していきます\(^o^)/
- at a critical moment
例文:「I was saved at a critical moment.(危機一髪のところを助かった。)」
- close call
例文:「It was a close call.(命拾いをした。)」
- close one
例文:「That was a close one.(危ないところだった。)」
- close shave
例文:「That was a close shave.(際どかった。)」
- hang by a thread(hair)
例文:「My job is hanging by a thread.(私の仕事はギリギリのところです。)」
- imminent danger
例文:「There is imminent danger.(さしかかった危険がある。)」
- in the nick of time
例文:「She was saved in the nick of time.(彼女はギリギリのところで救われた。)」
- narrow escape
例文:「I had a narrow escape.(危ない目にあった。)」
- touch-and-go
例文:「It’s touch and go.(どちらに転ぶか、微妙ですね。)」
危機一髪の使い方を例文で紹介!

危機一髪は、一つ間違えば、危険な状態に陥ってしまう瀬戸際のことでしたね。
主に事件や事故などで、危険と隣り合わせの状況になったときに使われる言葉です。
それでは、危機一髪の使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「子供の頃、火事に巻き込まれたが、危機一髪のところを救い出された。」
「あのときは危機一髪のところで助かったが、一歩間違えれば死んでいたかもしれない。」
「提出寸前に書類の重大なミスに気がついて、まさに危機一髪だった。」
「崖から落ちそうになったが、危機一髪、友人に助けられた。」
「隊長の決断が早く、危機一髪のところで雪崩に巻き込まれずにすんだ。」
危機一髪について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
危機一髪の状況には、陥りたくないものですね。

