イニシアチブの意味とは?ゲーム/政治との関係は?英語・類語・例文も!イニシアチブの意味って?ビジネス用語?政治用語?ゲーム用語?スポーツ用語?イニシアチブとイニシアティブとの違いは?イニシアチブの英語・語源・類語は?イニシアチブゲームって?イニシアチブの使い方を例文で紹介します!
もくじ
イニシアチブの意味とは?イニシアティブとの違いは?
イニシアチブは、主にビジネス用語として登場する言葉です。
スポーツやゲームの駆け引きの場面でもイニシアチブが使われることがあります。
「日本のイニシアチブで国際会議を進める」
「今度の会議では交渉のイニシアチブを取る」
などと使われますが、カタカナ語は意味を掴みにくいですね/(^o^)\
今日は、イニシアチブを取れるように、イニシアチブについて解説していきましょう\(^o^)/
イニシアチブの意味
「イニシアティブ」とも呼ばれる。
率先して発言や行動をすること。先導。主導権。
イニシアチブとは、先頭に立って全体の動きをリードするという意味で、日本語では先導や主導権と訳されます。
主導権の意味でイニシアチブを使う場合は、力関係を表します。
例えば、ビジネスシーンで「この取引では我が社がイニシアチブを握る」と言えば、取引で相手よりも優位に立っているということです。
また、プロジェクトや計画で「〇〇イニシアチブ」と名付けられることもありますが、これは「構想・戦略・計画」という意味です。
例えば、「環境イニシアチブ」なら環境保全の推進計画になります。
経営・マネジメント分野では、自社の競争が優位になる事項を意識して集中して伸ばす経営戦略のことを「戦略的イニシアチブ」と呼びます。
イニシアチブとイニシアティブの違い
イニシアチブとイニシアティブは英語の「initiative」をどう読むかの違いで、意味は同じです。
ビジネスシーンではどちらを使っても良いですが、イニシアチブが使われることの方が多いです。
Googleの検索件数
イニシアチブ:約519万件
イニシアティブ:約294万件
イニシアチブの英語と語源は?
イニシアチブの英語
イニシアチブは、英語で「initiative」になります。
①独創力、自発力、企業心
②手始め、率先、先制、第一歩
③(問題を解決するための)構想、戦略
④主導権、議案提出権、発議権
英語のイニシアチブ(initiative)は、自発的に先導していく性格や問題解決に向けての新構想のことも表します。
<例文>
「He has a lot of initiative.」→彼は独創力に富んでいる。
「peace initiative」→平和構想
イニシアチブの語源
イニシアチブ(initiative)の語源は、ラテン語で「始めるために役立つ」という意味の「initiativus」が由来です。
始めるために役立つものが自発力や第一歩で、さらに意味が派生して引っ張っていくための主導権や戦略という意味になったのですね。
また、イニシアチブ(initiative)は「率先」の意味の名詞ですが、「始める・起こす」の意味の動詞形はイニシエイト(initiate)になります。
政治用語のイニシアチブとは?
政治用語にもイニシアチブがあり、日本語では住民発案や直接発案などと訳されます。
直接民主制の制度で、国民・住民が法律の制定や改廃を提案すること。
日本では、住民の有権者のうち50分の1以上の署名を提出することで、地方自治体に条例の制定や改廃を求めることができる制度です。
また、イニシアチブはレファレンダムやリコールとセットで使われます。
英語で「referendum」。
「国民投票」と訳される。
国民の直接的な投票により、国家的な議案を決定する制度。
英語で「recall」。
「解職請求権」と訳される。
有権者が地方自治体の公職や役員の解職を求めることができる制度。
イニシアチブ・レファレンダム・リコールは日本の政治システムである直接民主主義の原理のため、一般常識として覚えておきましょう!
イニシアチブゲームとは?
出典:https://heart-quake.com/article.php?p=884
イニシアチブゲームは企業の研修活動などにおいて、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力を高める活動として幅広く活用されています。
「チームビルディング」とも呼ばれる。
グループで協力して問題を解決するアクティビティのこと。
イニシアチブゲームは、5~10人の小グループで行う問題解決ゲームです。
チームメンバーそれぞれが持っている能力を発揮して、一人では解決できない課題を集団で解決していくことが狙いです。
イニシアチブゲームという言葉は難しいですが、初対面のメンバーの緊張感を和らげる「アイスブレイク」の一環と考えましょう。
イメージがつきにくいと思いますので、イニシアチブゲームの例を二つ紹介します\(^o^)/
<人間知恵の輪>
①メンバー全員が内側に向かった円になる
②一人ひとりが他の人と手をつなぐ
③手をつないだまま、相談しながら一つの円に戻していく
※大人数になるほど難易度が上がります。
<ヘリウムリング(フラフープリング)>
①メンバーがフラフープの周りで円になる
②全員の人差し指だけでフラフープを支える
③指を離さないように、息を合わせてフラフープを床まで下ろす
ヘリウムリングは簡単そうに見えますが、なぜかフラフープが上がってしまって案外うまくいかないんです/(^o^)\
リーダー役の人が現れたり、チーム内にルール(速さやタイミング)ができたりして徐々に解決に向かっていきます。
スポーツのイニシアチブとは?
イニシアチブはビジネスや政治で使われることが多いですが、スポーツの実況でも聞くことがありますね。
スポーツの世界のイニシアチブは、「ゲームを有利に進めること」の意味で使われます。
「〇〇選手がイニシアチブを取った」だと試合で有利になったこと、「〇〇選手がイニシアチブを取られた」だと試合で不利になったことを表します。
ゲーム用語のイニシアチブとは?
ゲーム用語で、キャラクターが行動できる順番を決定する要素をイニシアチブとも呼びます。
簡単にいえば、先に行動する権利のことですね。
イニシアチブは対戦バトルのあるシミュレーションゲームやロールプレイングゲームにおいて、よく使われます。
RPGなどで敵キャラクターよりも先に攻撃できたら「イニシアチブを取った」と言います。
イニシアチブの類語は?
イニシアチブの類語は、「率先する・先導する」という意味の含まれる言葉になります。
リーダーシップ、主導権、先導権、支配権、
積極性、率先、手始め、牽引、進取の気性、など
進取の気性(しんしゅのきしょう)とは、従来のやり方にとらわれず、積極的に新しいことにチャレンジする性格のことです。
イニシアチブのビジネスシーンでの使い方(例文)は?
ビジネスシーンのイニシアチブは、「先導・主導権・戦略」の意味で使われることが多いです。
それでは、ビジネスシーンでのイニシアチブの使い方を例文で見ていきましょう!
「インターネット業界で国際的にイニシアチブを持つ企業」
「イニシアチブの取り方をセミナーで勉強した」
「本社の社員のイニシアチブで会議を行う」
「競合他社にイニシアチブを取られないように、企画内容を詰める」
「若手社員がイニシアチブを発揮し始めた」
「商談では常に自分がイニシアチブを握っていないと気がすまない」
「イニシアチブを獲得できるかがプロジェクト成功の鍵だ」
イニシアチブについて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
イニシアティブを取れるように、スキルアップしていきましょう!