付和雷同の意味とは?由来/類義語は?使い方(例文)も簡単に解説!付和雷同の意味と読み方は?附和雷同との違いは?付和雷同の由来(成り立ち)とは?付和雷同の類語と対義語(反対語)は?付和雷同の英語は?付和雷同の使い方を例文で紹介!付和雷同について簡単に解説します!
もくじ
付和雷同の意味と読み方は?附和雷同との違いは?

あなたの周りには、ふわふわと他人の意見に合わせてばかりの付和雷同な人はいませんか?
今日は、付和雷同について簡単に解説していきましょう\(^o^)/
読み方は「ふわらいどう」。
自分にしっかりとした考えがなく、簡単に他人の意見に同調すること。
付和雷同は、しっかりとした主義や主張を持っておらず、軽々しく他人の言葉に合わせることです。
「附和雷同」や「雷同付和」とも表記し、付和雷同と同じ意味で違いはありません。
「付和」は、その人自身の考えがなく、すぐに他人の意見を認めて賛成することです。
「雷同」は、雷が鳴ると他のものもそれに応じて共鳴することで、むやみに他人の言動に同調することを指します。
付和雷同する人は、良く言えば多数派に合わせる協調性のある人ですが、悪く言えば自分で深く考えることをしない自主性のない人です。
しかし付和雷同も、社会を生き抜くためには時には必要かもしれませんね。
付和雷同の由来(成り立ち)は?

付和雷同は、昔の中国の書物「礼記(らいき)」が由来です。
その中に、
「勦説する毋れ、雷同する毋れ(そうせつするなかれ、らいどうするなかれ)」
→他人の説を盗んで自分の説としてはいけません。他の人の意見にむやみに賛成してはいけません。
とあるのに基づきます。
この文章が、「自分の見識がなく、他の説にわけもなく賛同する」という意味の付和雷同の語源なのです。
付和雷同の類義語は?

「自分の考えがなく、周囲の意見にむやみに同調する」という意味の付和雷同の類語を紹介していきましょう\(^o^)/
阿付雷同(あふらいどう):自分の意見がなく、何も考えずに他人の意見に従うこと
阿諛追従(あゆついしょう):相手が気に入るように、こびへつらうこと
唯々諾々(いいだくだく):物事の良し悪しに関わらず、何でもはいはいと従うこと
軽挙妄動(けいきょもうどう):軽はずみに何も考えずに行動すること
迎合主義(げいごうしゅぎ):相手の意向に従おうとする生活態度のこと
尻馬に乗る(しりうまにのる):よく考えずに人の意見に同調し、軽はずみに行動すること
同じて和せず(どうじてわせず):たやすく同調するが、心から親しくはならないこと
党同伐異(とうどうばつい):物事の善悪に関係なく仲間を味方し、反対の者を攻撃すること
長いものには巻かれろ:強い権力には逆らわずに従った方が良いこと
吠影吠声(はいえいはいせい):根拠のないことでも誰かが言いだすと、多くの人が本当のことのように言いふらし始めること
付和随行(ふわずいこう):自分の考えがあいまいで、他人の意見に従って行動すること
雷同一律(らいどういちりつ):周りに流されて簡単に他人の意見に同調すること
付和雷同の類義語はたくさんあるのですね/(^o^)\
付和雷同の対義語(反対語)は?

付和雷同の対義語は、「自分の信念を持っていて、他人の言葉には動じない」という意味の言葉になりますね。
それでは、付和雷同の対義語を紹介していきましょう\(^o^)/
志操堅固
「しそうけんご」と読む。
志や主義を堅く守り、何があっても変えないこと。
志操堅固は、自分の思想を一貫して堅く守り、信条を曲げないことです。
「志操」とは、考えや主義を守って変えない意志のことです。
堅忍不抜
「けんにんふばつ」と読む。
何事にも動じず、我慢強く耐え忍ぶこと。
堅忍不抜は、どんなことがあっても心を動かさずに、つらいことにも耐え忍ぶことです。
「堅忍」は我慢強いこと、「不抜」は固くて抜けないことです。
和而同不/和して同ぜず
「わじふどう」/「わしてどうせず」と読む。
人と仲良くするが、むやみに意見や態度を同じにしないこと。
和而不同/和して同ぜずとは、人と争わずに協力はするが、自分の意見を持っていて、すぐに調子を合わせたりはしないという意味です。
協調は大事ですが、道理に反していると自分で思えば、同調してはいけないという教えです。
付和雷同の英語は?

付和雷同は英語でどう表現すれば良いのでしょうか?
「following others blindly」
→盲目的に他人についていく
「following suit without reflection」
→よく考えずに人の真似をする
「behave like a lot of sheep」
→羊の群れのように振る舞う(右に倣え方式で行動する)
「follow the crowd」
→多数派に従う
「agree with people without thinking」
→考えずに人に賛成する
付和雷同を英語にするときは、「よく考えずに多数派に従う」というニュアンスを出せると良いですね。
付和雷同の使い方(例文)は?

付和雷同の意味は、自分の意見がなく、すぐに他人の言動に賛成することでしたね。
ふわふわとしていて、自主性がない人を批判する場合に使われることが多いです。
それでは、付和雷同の使い方を例文で見ていきましょう\(^o^)/
「あの政治家は、いつも多数派に付和雷同している」
「彼は常にイエスマンで、付和雷同な人だ」
「節操なく付和雷同的な態度をしていると、信用されなくなるよ」
「日本の国民性は付和雷同だ」
「世間はメディアやマスコミに付和雷同的になりがちだ」
「他人の意見を鵜呑みにして、付和雷同するのは良くない」
「読書をすることで知見を広げれば、付和雷同をする必要もなくなる」
「出世のために、社長には常に付和雷同しなければならない」
「彼女は周りの意見に付和雷同せずに、自分の行き方を貫いている」
付和雷同について、最後まで読んでいただきありがとうございました!
多数派や権力についていくことが、常に良いこととは限りません。
自分の意見をしっかりと持ちたいですね。

